HACCPの誤解-費用はそんなにかからない!
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HACCP(ハサップ)は「費用がかかる」の誤解
HACCP(ハサップ)には「施設整備が必要で、かなりの費用がかかる」と思いの経営者の方々は多いと思います。
確かに、コンサルティングを受けて、
言われるがままに対応していては、費用がかさむばかりです。
また、自分でやるには、「人員も時間もない」ということもあります。
しかし、HACCPの基本を知っていれば費用は最小限に抑えられます。
大規模な改修は必要ありません。
できるところから、時間や人員の調整も含めて考えていきましょう。
基本は「整理整頓」「清掃」「洗浄」です
HACCPに取り組む前に重要なのは、
「整理整頓」と「清掃」「洗浄」です。
皆がわかっていることです。
でも一番、手が回らないところでもあります。
いざ、作業場所の「清掃」と「洗浄」をしようと、
整理整頓から始めれば、
作業台の下から、部屋のあちこちから出てくる、出てくる。
ボロボロの発泡スチロールボックス、ダンボール、軍手。
使われない道具類などなど。
これでは「洗浄」をしようにも、水や泡をかけるのは無理です。
「整理整頓」も順序とルールが必要です。
しかし、決めてしまえば、その後はとても楽になります。
目安としては、
「常に使うものを近くに、それ以外は、作業場の一定の隅か外に」です。
こんな簡単なルールで「整理整頓」が進むのです。
ほとんどお金はかからないと思います。
「清掃」と「洗浄」の効果
作業場所に、ゴミや埃、カビと、その原因があると、
これらが食品の混入してしまうと大変なことです。
細菌はカビは、汚れと湿度に正比例してどんどん増殖していきます。
作業場所がきれいであれば、
これらの混入や食中毒の原因が少なくなります。
それだけ製造環境がさらに安全になります。
時間が生まれる
「整理」で、必要のないものを捨てると作業場所が広くなります。
そうなると「清掃」がしやすくなります。
「整頓」で、必要なものの置き場所を決めれば、
「道具がない」と探しまわる、無駄に時間がなくなります。
「整理整頓」したのちに「清掃」すれば、
その後に「洗浄」で目に見えない、埃や細菌を洗い流します。
基本的な「整理」「整頓」「清掃」「洗浄」ができているれば、
「殺菌」が可能になります。
これで、かなりの時間が生まれてくると思います。
費用がかからない
ここまでの話は、
すべて、今いる人だけでできることです。
費用がかかりそうなところはありましたか?
でも、これだけのことができれば、
HACCPは大幅に前進します。
もうひとつ。
皆でやれば目的意識の共有ができます。
引き続きHACCPの情報をあげていきます。